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リンクアンドモチベーション・小笹芳央代表取締役社長
editorCALLING!2006年12月28日 2:57 PM
株式会社リンクアンドモチベーション本社 “ダヴィンチ”の間にて行われた、小笹芳央代表取締役社長へのインタビューの裏側を届けるWeb限定企画。
「企業モチベーションアップの5つのフィールド」
第一は『採用』です。モチベーションの高い組織を作ろうと思えば、組織の入り口である採用の段階でどれだけモチベーションの高い人材を集められるかは重要 です。互いにだましだまされにならないよう、リクルーティングでのコミュニケーションプロセスは大事です。こうした部分は大手からベンチャーまで幅広くサ ポートさせていただいています。
第二に採用後の人材の『教育・研修』です。せっかくの良い人材を採りならが、彼らの意欲を引き出すことができずに辞められてしまうケースがあります。人材管理者に対する教育やモチベ
ーションマネジメントという観点でのノウハウ提供をするとともに、一方で、入って来た若手のモチベーションを高める研修のお手伝いをしています。
三番目に『人事制度』です。人事評価が納得できない、報酬にも合点がいかないといった場合に、モチベーションは往々にして下がります。人事制度の再構築から運用のサポートを三つ目のフィールドとしています。
四番目は『組織風土』です。制度ではなく会社の体質ですね。言いたいことが言えないとか、セクショナリズムがはびこっているとか、顧客の視点にたてないと か、そうした人事面ではない風土的な会社体質の改革であり、この部分は企業だけでの再構築がなかなか難しいとされています。
そして最後に『職場環境』です。人間のモチベーションは空間から、かなりの影響を受けます。オフィスのデザインや構築のサポートがこの部分にあたります。
これら五つの領域に照準を絞ったコンサルティング、ノウハウの提供を行っています。
「モチベーションの上がらない若者」
それに関して言いたいことは一つ「まずはどんな仕事でもやれよ」ということです。これは社会学者のピーター・ドラッカーも言っていたことですが、最初に就 く仕事はくじ引きみたいなものなんです。私自身、最初は営業がやりたかったにもかかわらず、配属されたのは人事部でした。これは仕方のないことで、最初は ある程度適当に役割を振られるわけです。まさにくじ引きであり、目の前の状況に運命や縁を自分で意味づけ、そこで踏ん張って、周囲からの信頼を得るしかな いのです。どのような仕事であっても、信頼を得る努力を積む中で伝えたいことが必ず出てきます。伝えたいことがないから何も手がつかないというのは本末転 倒。仕事をし、社会のシステムの中に身を投じなければ伝えたいことは出てきません。ニートをやるぐらいなら仕事をしろと。まずは好き嫌い言わずに与えられ た仕事をこなし、目の前の人たちからの信頼や期待に応えるよう歯を食いしばってやる。どんな仕事でもやる。そうすれば、伝えたいことが生まれ、成功につな がるメッセージになるはずです。
「社名の由来」
社名に「モチベーション」を付けることに関して、怪しげな会社と間違えられるのではという懸念もありました。ですが、あえて正面から愚直にモチベーション という言葉を使うことにしました。“リンクアンドモチベーション”は、一人一人のモチベーションを、組織全体の戦略にリンクさせるという意味です。
ただ、真ん中のアンドには深い意味はなく、字画と響きを合わせるための言葉です。私の親が姓名判断に凝っていまして、その影響ですね(笑)。理屈でも何でもなく、親に喜んでもらいたいという気持ちが入っています。
「モチベーションの高い人・低い人」
実は、モチベーションの高い人を採用しても、結局は下がるものなんです。逆に最初にモチベーションの低い人は、機会さえあれば上がっていきます。組織や経 営の役割として大事なことは、こうしたさまざまな機会や節目を見極め、社員の自己変革・成長に役立つきっかけをどれだけふんだんに与えることができるかに かかっていると言えます。
「3カ月を1年として数えるカレンダー」
3カ月は人間の集中力やモチベーションがちょうど持つ期間です。3カ月間を1年として考えますから、3カ月の最終日は忘年会で年末年始休暇として4連休を 挟みます。年4回の正月でモチベーションも切り替わり、高められていく。どんな人も正月はモチベーションが高いものです。そうしたきっかけを仕組みとして 取り入れている。逆に言えば、リセットをして頑張ろうという機会が年に4回あることになります。人事評価も賞与も3カ月ごとにあります。3カ月ごとに席替 えもしますし、書類も捨ててしまう。3カ月完結のサイクルは気持ちのリフレッシュにも最適です。
経営自体もかなりの早さになります。弊社の成長の要因はこのカレンダーの果たしている部分が大きいですね。3カ月カレンダーでいえば、今は27年目。 “27期”が全員で共有されている私たちの時代のカウントです。27年目であるなら、もっともっと成長していなくてはいけませんね。
小笹芳央(おざさよしひさ)
1961年生まれ。大阪府出身。早稲田大学政治経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。組織人事コンサルティング室長、ワークス研究所主幹研究員などを 経て、2000年に株式会社リンクアンドモチベーションを設立し、同社代表取締役社長就任。現在同社を中核にグループ4社による事業を展開している。著書 は『仕事がうまくいく自分の創り方~モチベーション革命30の法則~』(PHP研究所)など多数。
小笹芳央(おざさよしひさ)