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【ブックガイド】会社の芯の作り方教えます!「社長よりも偉いもの 新卒に見捨てられた会社の復活物語」
kikakuブックガイド2008年03月06日 10:21 AM
あなたは“会社の芯”を意識したことがあるだろうか。芯のない会社では、どれほど優秀な人材であっても活躍することはできない。新卒に見捨てられて落ちるところまで落ちた企業の復活劇を通して、会社とは、社員とは何かを浮かび上がらせた異色のビジネス小説。

ぐらつきのない太い芯こそ会社の成長に必要なものだった!
企業とは日々成長するものであるが、社員数に応じて運営のスタイルは大きく変わってくる。特に経営者が意識をしなければならないのが、社員数20人・ 50人・ 100人の時期である。起業当初は利益の拡大に向けて突っ走るのみだが、人が増えれば社員間コミュニケーションが重視されるようになり、やがて、部活の延長と大差ない雰囲気となるところもあるだろう。しかし、スタイルは変動すれども会社の“芯”となるものは変わってはならない。芯とはすなわち、会社のビジョンやクレド(行動指針)を意味するものだ。
本書「社長よりも偉いもの」では、創業8年を迎える架空のWeb広告会社テクノマスタが、新卒の集団辞職事件をきっかけに企業の根幹にかかわる問題を克服していく様が描かれている。座礁の原因が“芯”の欠如にあると知った社長以下残された社員たちは、力を合わせて困難に立ち向かっていくことを決意。会社の舵取りに悪戦苦闘する社員たちの描写には、ドキュメンタリーさながらのリアリティがある。
フィクションでつづられた読者へのメッセージだけに、とらえる人によっては弱さを感じるかもしれない。だが、テクノマスタと自分が今勤めている会社を重ね合わせてみることで、欠けていたものが見つかるだろう。経営者や幹部にとっては、自分たちの会社を見つめなおすきっかけを生み、一般社員にとっても社員一人一人が会社を動かしていることを認識でき、会社の土台として成長する意義を感じさせてくれる一冊だ。
社長よりも偉いもの 新卒に見捨てられた会社の復活物語
著者/西澤亮一 価格/¥1,365
発行元/ランダムハウス講談社
ISBN:978-4-270-00304-6
