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ホリさんの、こんな映画を観てほしい - 純喫茶磯辺
kikaku映画レビュー2008年06月27日 10:18 AM
誰もが忙しく暮らす現代・・・時には、家族いっしょにゆっくりと楽しめる作品はいかがでしょうか。8年前に妻が家出、高校生の娘と団地に暮らす中年親父。突然遺産を相続した彼がとった行動とは・・・
それは、喫茶店経営。深い考えもなく、店名も内装もダサいその喫茶店にうんざりしながらも、ほっとけず手伝う娘。そこに集まる何とも個性的な客たち。彼らの織り成す、ひと夏の物語。監督のオリジナル脚本の巧みな構成、出演者の細かな心理を優しいまなざしで大事に描く演出が、登場人物の人間模様をリアルに描く。「吉田ワールド」といわれる所以を感じる。若い監督のこれからの作品に注目したい。
ダメ親父の宮迫博之の本職はお笑い芸人だが、これまでも数多くの作品に出演し、高い評価を得ている。この作品で、ひと回りもふた回りも役者として、大きく成長したことが伺える。娘・咲子の仲 里依紗は、ティーンのファッションモデル出身。自然体で素直な演技で、今後の成長が楽しみ。ダメ親父がちょっかいを出す美人・素子を演じる麻生久美子は、何を考えているか分からない人物を好演、新境地を開拓した。個性的な客たちをそれぞれクセのある役者が演じることにより、何倍も面白くなっている。と同時に、この作品をより奥深いものにもしている。
松竹作品「男はつらいよ」を彷彿させる。
ぶきっちょな親子が何ともほほえましく、心が温かくなったような気がする作品である。
堀内逸造 (日本映画ペンクラブ 会員)
- 『純喫茶磯辺』
- 監督・脚本・編集:吉田恵輔
- 音楽:CKB-Annex(高宮永徹/高橋利光/河合わかば)
テーマ曲:クレイジーケンバンド「男の滑走路」
挿入曲:ピストルバルブ「フェイクジャイヴ」 - 製作:「純喫茶磯辺」製作委員会
- 配給:ムービーアイ
- 時間/1時間58分
- オフィシャルサイト
http://www.isobe-movie.com/ - 出演
- 宮迫博之
- 仲 里依紗
- 麻生久美子
- 濱田マリ
- ダンカン
- 7月5日(土) テアトル新宿、渋谷シネ・アミューズほかにて全国ロードショー
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