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【ブックレビュー】OSS利用者なら押さえておきたい「ソフトウェアライセンスの基礎知識」

kikakuOSS, ブックガイド2008年09月26日 10:30 AM

本書は、オープンソースの利用条件(ライセンス)にスポットを当てた解説書である。こういった情報が一冊にまとまった書籍は、ほとんどない。OSSを利用して、システムやソフトウェアを開発する人、開発プロジェクトを管理するマネージャやSE、提案する営業マン、導入する企業にオススメだ。

book_cover_s2.jpgオープンソースソフトウェア(OSS)は、企業のIT利用においても、すっかり市民権を得ている。しかし、オープンソースの利用条件をきちんと理解した上で利用している人は、どれだけいるだろうか。

本書「ソフトウェアライセンスの基礎知識 オープンソース×ソフトウェア開発×ビジネス」では、オープンソースライセンスについて詳しく解説している。

ここでは、オープンソースライセンスを理解する前提知識となる著作権とソフトウェアライセンスの働きから解き明かしている。そのために、オープンソースライセンスの仕組みがすんなりと理解できる。また、BSDライセンスやGPLといった個々のオープンソースライセンスの内容についても詳しく解説しており、個々のOSSを利用する際にも指針となる。

さらに、オープンソースのライセンスを踏まえたビジネスモデルとその実例についても取り上げている。その中で、世界的なOSSの開発者として知られるまつもとゆきひろや、日本最大のSIerであるNTTデータにインタビューして、その取り組みについて紹介している。

本書の冒頭では、オープンソース常識チェックとして、次のようなクイズを出題している。

[問題] 次の設問のうち、OSSの特長として正しいものにマルを、正しくないものにバツを付けよ。

1. OSSは、無料で入手できなければならない
2. OSSは、すべてボランティアが開発している
3. ソースコードを公開しているソフトウェアは、すべてOSSである
4. OSSは、その改良版もOSSにしなければならない

あなたには、答えが分かるだろうか。なんと正解は「すべてバツ」(選択で表示)。ちょっとひっかけ問題っぽいところもあるのだが、オープンソースを少し聞きかじった程度だと、どちらを付けるか迷う場合もあるだろう。この常識チェックを間違えた人は、ぜひ本書を読んで欲しい。また、OSSを利用しているけれど、この常識チェックの答えが分からなかった人も、本書で勉強してはいかがだろうか。

企業において、オープンソースを活用する際には、手元においておきたい一冊である。

  • ソフトウェアライセンスの基礎知識
  • 著者: 可知 豊
  • サイズ: A5/1色
  • 頁数: 296ページ
  • 価格: 2415円(税込み)
  • 出版社: ソフトバンククリエイティブ (2008/9/25)
  • ISBN-10: 4797347368
  • ISBN-13: 978-4797347364
  • 発売日: 2008/9/25


*今回紹介しました『ソフトウェアライセンスの基礎知識 オープンソース×ソフトウェア開発×ビジネス』を、3名様にプレゼントいたします。詳しくは、こちらのページへ。