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イケメン先輩にバレンタインデーのチョコレートを渡したい女子高生のケース:笑える内部統制ゼミナール第21回

kikaku内部統制ゼミ2009年02月10日 8:57 AM

バレンタインを前に手作りチョコレートを準備中の女子高生です。校内でも屈指のイケメンのK先輩に渡したいのですが、彼は風紀委員をやってて真面目でクールな性格。バレンタインデーにチョコ持ち込み禁止の校則があるので、「チョコはダメだよ」とかって断られないかと心配です。ていうか、何で学校にチョコ持ち込み禁止なのか意味わかんないって感じなんですけど。戸村さん、どうすればいいと思いますか?



Tom’s Answer

愛は“内部統制”を超える!チョコ持ってけ~!

飲み会の帰りにコンビニでチョコを買って食べるほど甘いもの好きですが、2月14日にはチョコがない戸村です(涙・・・)。誰か、誰かチョコを下さ~い!

さて、今回のご相談ですが、内部統制的には校則を守る、という堅苦しいアドバイスになりそうですが、ワタクシはそんなことは言いません。ど~ぞ、思い切ってチョコを持っていってアタックしましょう!愛は校則を超えるのです!

090210naibu_01.png読者の皆さんの中には「おいおい、これまで決まりを守れって言ってたのに、なんで校則を破ることを勧めているんだ」と、疑問をお持ちの方がいらっしゃるかもしれません。私を含め、バレンタインなんてイベントはこの世からなくなっちまえ~! と思っている方々は、「内部統制のコーナー」なんだから厳しく叱るアドバイスをすべきだ、という感想をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

じゃあ、なんで戸村は愛の方が今の校則より大切だと説くのか? それは、内部統制は、既に決まったルールだけに従うことが重要なのではなく、常に何が重要かを見つめ続ける姿勢が重要だからです。そして、必要に応じて、ルールを改めることも大切な内部統制としての取り組みである、ということなのです。常に「今の」内部統制と「あるべきこれからの」内部統制について見つめましょう。

法律も、条例も、社内の規程も、社会的要請や世情によって変わります。一昔前なら、男性社員が育児休暇を取得する、というようなことはあまりにも馬鹿げていると言われたかもしれません。しかし、男女の平等を求める法令に基づくなら、男性も積極的に育児休暇を取得して家族への愛を大切にすべきでしょう。

社内に漂う暗黙のルールを破ってでも、家族への愛を優先すべき場面は会社にもあるのです。サービス残業をするものだという暗黙のルールを破って帰宅することは、実は、内部統制的にも労働基準法上も正しい行為です。そして、それは内部統制的にもう一つ高いレベルでの勇気ある行動だったりするのです。

法令を犯すことは良いことではありませんが、もっと良くないことは、現状の内部統制の在り方や決められたルールに妄信的に従って「内部統制の思考停止」を起こすことです。何が大切で、何をみんなで守り合って、何を改めるべきかということを、常に見据えていく姿勢が必要なのです。

じゃあ、何でもかんでもルール違反を犯して良いかというと、そうではないのです。あくまでも、何が大切なのか、どうすればもっと幸せになれるかについて、バランス感覚を大切にしながら考え続けることが大切なのです。

090210_naibu02.png今回のご相談であれば、より良い学校生活を目指す上で、生徒会でもチョコレート問題について議論して、生徒が失ってしまいがちな「生徒自治」の学校生活を見つめ直すきっかけにすると良いかも知れません。正当な議論を経てルールが変えられれば、それが新たなルールとして内部統制の基本となります。

とはいえ、校則を守ろう!というアプローチにも裏ワザがあります。イケメンのK先輩は風紀委員ですよね。じゃ、いっそのこと彼の前で「あっ、あたしぃ~、校則違反してチョコ持って来ちゃった。ねぇ、イケナイ女子のチョコを没収してねっ。えへっ。」ってウインクすれば、無事、校則に沿いつつチョコを渡せるというわけですね。

ということで、無意味に細かいルールで拘束するだけの「今の」内部統制を見つめ直す姿勢が重要だということをお伝えしてみました。こんな戸村の内部統制をクールに見つめる眼にグッときた女性の方、チョコレートをお待ちしております。住所は・・・、あっ、個人情報保護法で開示できないって? おぅ~、残念。今年も全国2000万人の戸村ファン女子からのチョコが法律に阻まれて届かない悲劇が繰り返されるのでした。ちゃんちゃん。

*戸村先生へのご相談・ご質問は info@nextwise.jp からどうぞ!


戸村智憲 日本マネジメント総合研究所 理事長 
公認不正検査士 岡山大学大学院非常勤講師

アメリカ発祥の「公認不正検査士」とは、コンプライアンスや監査などのいわゆる内部統制全般の専門資格。FBIで普通の捜査官から特別捜査官に上がる際や国防総省で一般会計職から会計専門職に上がる際に取得するよう指定されている。戸村氏は現在、日本マネジメント総合研究所の理事長として活動中。明るい内部統制・内部監査を心がけている。